光岳 
山行日:25年11月15日~16日
山 名:南アルプス・光岳
区 分:グループ・沢&HGH
形 態:ピークハント
参加者:5名(男性:2名、女性:3名)
コースタイム
11月15日.16日天気晴れ:光岳
11/15(土)芝沢ゲート6:00→6:50易老渡登山口7:00→11:30易老岳(昼食)12:10→14:40光岳小屋→水調達→15:55光岳16:05→16:10光石16:25→光岳→16:50光岳小屋
11/16(日)光岳小屋6:40→7:00イザルガ岳7:15→9:20易老岳9:45→11:40昼食12:10→12:55易老渡登山口13:05→14:10芝沢ゲート14:30=温泉16:30=21:30二宮(秦野中井IC)
1日目:歩行8時間30分、2日目歩行6時間10分
山行の過程
15日、深夜2時に芝沢ゲート前に到着、駐車。3時間ほど車中泊して6時30分にゲート前を出発。易老渡登山口まで1時間10分の単調な舗装路の林道歩きはいつもながら壁壁するが見事な紅葉で飽きなかった。計画時、芝沢ゲート~易老渡間のタクシー利用も考えたが利便性とタクシー代の経済性を考え歩く事にした。これで光岳まで登りが標準時間8時間50分のコースの選択となった。易老渡から急な樹林帯が続き夏場なら登るだけの修行となるはずが目の覚めるような紅葉に癒され面平まで、12キロ前後の荷物もそれほど苦にならなかったが面平からは易老岳は急な樹林帯、展望も無く登るだけのまるで修行、12キロの荷物が重く肩や腰に来る。まさにここは修行の感。
三吉平から静高平まで涸れた沢沿いを登っていく。登り切ると傾斜が緩くなると同時に空がはっきり見えるようになる。静高平の水場は何度も捜したが見つからず「飲み水の確保と自炊が出来ないかも知れない不安が交錯し」ガッカリした。(帰りに枯れていた蛇口を確認)静高平から稜線に出る、光岳小屋までほとんど緩やかな道で、イザルガ岳分岐付近は平で木道になる。
14時30分、光岳小屋に到着、荷物をデポし寝場所を確保してまず水の確保へ、空にしたザックを背負い光岳小屋直下の水場に水を汲みに行く。ザレザレの急傾斜でチェーンスパ着けて行ったがこれが結構、大変で30分以上を要した。ここでプラティパス3個と空きペッボトルで充分すぎるほどの量の6リットルを確保、水揚げしそのあと光岳山頂へ、山頂より少し光石側に展望台がある。そして光石へ、光石に登って写真撮影。写真好きのCL、「南アの山並みに落ちる夕陽を撮りたかった。」が暗くなっての山小屋までの移動のリスクを考え後ろ髪引かれる思いでみんなと小屋に戻った。
今季、営業を終了した光小屋は冬季小屋として2階を開放しており、この日は我々5人と岡崎山岳会(4人)とソロ男性の10人のみだったので我々は2階の吹き抜けを挟んだ南側半分の(多分、此処はシーズン中は20人位は泊まるだろうと推測される15畳位の広さを)貸し切り出来た。この光岳小屋はリニュアルしたばかりでとても綺麗、無料で使わせて貰ってとても有り難い。自炊の鍋を囲み、持参のビールとワインで乾杯、閉めのうどんをたらふく食べて、みな睡眠不足なので19時に就寝。外に出ると満点の星、流れ星がいくつも落ちて行くが気温が氷点下でとても寒い。
16日は(9~10時間の睡眠確保で)5時に起床、お湯をわかし朝食を取り荷物を整え小屋の前でご来光を待った。ガスが切れると南アルプスの山々と眼下には絨毯の紅葉が広がる。小屋の前からも富士山もすっきり見えた。メンバーのOは「凄い、凄い。」と感動を連発していた。ご来光を見て撮って6時30分に小屋を出発、イザルガ岳へ。ガスガスの靄の中にブロッケン現象が見られた。ブロッケンは今までいくつも見て来たがここは長く長くみられ手を振って写真に収めた。ガスが消えて富士山と南アルプスの山並みが見えた。
その後はひたすら下山、易老渡登山口に13時に着いた。そこから芝沢ゲート前Pまで1時間、退屈な林道歩きを紅葉の中で歩く。下山後は道の駅で農産物買って温泉して食事して二宮に21時30分過ぎに着いた。
リーダーの感想
芝沢ゲート前Pから光岳小屋まで標準時間8時間50分を12キロの荷物で歩くのは辛く、易老岳過ぎてから何度も足が攣った。今年の真夏の3泊4日の飯豊山縦走も暑かったがそんなに辛くは無かったし真夏のテント泊剱岳縦走もきつかったが今回はそのどれよりもきつく「こんなにしてまで何で山に登るか?」と自己に問い耐えに耐えて登った山行であった。そして尚、ロキソニンで痛みを止めた後遺症で今日は久々の筋肉痛である。が、それほど期待していなかったのに二日間とも、素晴らしい晴天に恵まれ光小屋の前からも光岳山頂(展望台)からもテカリ岩もイザルガ岳も全て展望に恵まれ光岳のいいとこ取り、今年最後かとも思える山々の紅葉の絨毯、これ以上ない山行となった。
100名山の光岳、20代の頃に南アルプスは全制覇していて今回が2回目、メンバーの一人が前々から行きたいとの事で企画は作っていたが(他にも行きたい山が沢山ありわざわざ修行の光岳にとはいかず、、)行くとは言わずにいたが光小屋小屋閉めのあと冬季小屋として無料開放を知って催行を決断した。お陰で夜行1泊2日、費用は交通費のみの一人6,500円(謝礼2,000を含む)と食材費300円のみの超格安、超内容の濃い山行となった。同行者に感謝である。










