二子山中央陵 
山行日:25年10月30日
山 名:奥秩父・二子山中央陵
区 分:個人
形 態:クライミング
参加者:3名(男性:1名、女性:1名、会員外:1名)
コースタイム
10月30日晴れ:二子山中央陵
8:30二子山駐車場到着…ガチャ装備確認…9:00登山口…股峠…9:25二子山中央陵取付き…9:50中央陵登攀開始…12:30大テラス…14:30中央陵終了点…14:50西岳ピーク…2峰コルから下山…15:30二子山駐車場
山行の過程
・登山口駐車場でガチャ装備の確認。共同装備は、50mシングルロープ、QD×10、アルヌン×4、♯0.3~♯4カム1セット、クワットアンカー×1。当初は、ダブルロープにて登攀予定だったが、(パーティ内での意見交換の結果)奇数ピッチをAさん、偶数ピッチをMがリードし、Kさんがアッセンダーでフォローするスタイルを選択。
・登山口から歩いて30分弱で赤ドラム缶がある中央陵の取りつきに到着。平日だけあって人気ルートも本日は我々の貸し切り模様。日の当たらない1P目ビレー点は寒くて一人カイロをポケットに入れて登攀開始となる。
・1P 25m/5.6 Aさんリード:寒い朝イチの1P目リードの緊張が伝わる。テラスに通じる右上トラーバース前の乗越に少し難渋するも、出だし順調にロープを伸ばす。
・2P 25m/5.7 Mリード:寒さに震える1P目から反転、秋晴れの日差しを一杯に浴びながら快適にロープを伸ばす。トポに従い柱状フェースを左上しながら、クラックが塞がってきた地点からいったん右フェースにトラバースして、さらに左上して3P目のビレー点に出る。
・3P 35m/5.8 Aさんリード:ルート上の核心ピッチ。クラックに沿って(ハンガーボルトは要所にあるが)カムで支点を補足しながら慎重に登る。2本のクラックが合流し傾斜が強くなる核心部でAさんが難渋、そして1テン入るもすぐにクリア。フォローで登ってみると、核心部はクラックに左手を突っ込んでジャミング、そして右フェースの小さなホールルドをつかんで体を支えるもフットホールドがない!思わずボルトに立ちこんでしまった!…残念。核心を超えるとホールド豊富となり、レイバックを交えながら快適に登り、大テラスへ出る。
・4P 25m/5.6 Mリード:ガバホールドが嬉しい。トポ通りに行けば難しさなく、秋晴れの絶景を振り返りながらの快適クライミング。
・5P 25m/5.7 Aさんリード:ボルトをつなげて壁のど真ん中を直上する快適ピッチ。
・6P 30m/5.6 Mリード:ここもカンテとスラブをつなげて登る快適ピッチ。高度感でテンションあがる。
・7P 15m/Ⅲ 実質6P目でクライミングは終了。(ロープを外し)7P目はアプローチシューズに履き替え終了点へ。充実のマルチクライミングが終了し、皆で握手。
・ルート終了点から20分ほど岩稜帯を歩き、西岳ピークへ。ここで秋晴れの絶景を観ながら、3人でクライミングの充実感に浸る。
・1峰と西岳ピークの中間のコル部から(道標有り)股峠へ下山。一般道にしてはかなり急だが鎖もつけられており不安なくクライムダウンできる。40分ほどで股峠へ出る。
(山行図)
リーダーの感想
クライミングを再開してから、Kさんに「中央陵に行きましょう!」と声掛けして早1年半、やっと念願かなった今回。そこに還暦を迎えるクライミング仲間のAさんが加わり、3人でいざ中央陵へ。
個人的には、なかなかトレーニングにも行けず不安を抱えながら本チャンを迎えることになりましたが、秋晴れの天候にも恵まれ、久々の快晴、快適な充実のマルチピッチクライミングを楽しむことができました。
ルートの核心3P目は、Aさんも自身も課題を残しましたが(Aさん、還暦祝いのリードありがとう!)、このピッチがルートの充実度を上げていることは間違いなし。3人でもう一度、登り返したいと負け惜しみを吐いておりました。
また、システムについては、(アッセンダーは使用せず)やはりダブルロープで登攀すべきだった等々の反省点がいくつかありましたが、自身においては、クライミングを再開してから一番充実感を得た山行となり、とにかく一緒に登れた仲間に感謝!そして、これを機に次なるルートへの楽しみも広がっていきそうです。
ちなみに…Kさんは、登攀力ありながら終始フォローに回って男性群を立ててくれました。何て遠慮深い人なんだ!とAさんはちゃんと感じてくれたのかな?







