大杉谷 
山行日：21年10月31日～11月01日
山 名：近畿・大杉谷
区 分：個人
形 態：縦走
参加者：7名（男性：3名、女性：4名）
幽玄なるシシ淵
コースタイム
天気 10月31日：曇りのち晴れ、11月1日：晴れ時々曇り
10月31日：松坂駅6:48＝JR紀勢本線＝7:40三瀬谷＝（ジャンボタクシー）＝8:40大杉谷登山口9:00－⑤⑩⑤－11:30千尋滝休憩所（昼食）12:00－12:45猪ヶ淵13:05－13:25ニコニコ滝休憩所⑤－13:40平等グラ－14:25桃ノ木山の家（泊）
11月1日：桃ノ木山の家6:35－7:05七ツ釜滝⑤－7:50崩壊地－8:10サワグルミの巨木⑩－9:15堂倉滝⑩－10:35堂倉避難小屋⑮－12:00シャクナゲ坂1400mコル（昼食）12:30－⑤⑤－13:45日出ヶ岳⑩－14:35大台ヶ原ビジターセンター15:30＝（バス）＝17:21大和上市17:38＝18:13橿原神宮18:25＝19:20京都（夕食）21:00＝22:53小田原
31日：行動5時間25分 歩行4時間5分、 1日：行動8時間 歩行6時間50分、 距離16.9km、累積標高2962m
山行の過程
10月31日：松坂に前泊し、早朝のJRで三瀬谷に到着。予約しておいたジャンボタクシーで登山口に向かい、9:00に登山を開始。雨の予報であったがほとんど降らず、心配された岩稜帯も安全に通過出来た。大日嵓（ぐら）吊橋から4つの吊橋を渡り、大杉谷七滝の最初の滝である千尋滝（せんぴろたき）の休憩所で絶景を楽しみながら昼食を摂る。
コの字型の岩壁
千尋（せんぴろ）滝
滑ったら沢まで直行
日浦杉吊橋
さらに歩を進めると前半最大の見どころシシ淵に至る。V字型の渓谷の奥に美しい釜を持つニコニコ滝が見える。予定より早いのでゆっくりと美渓を楽しんだ。
シシ淵に集う
平等ぐら吊橋
渓谷中最長のスリリングな平等嵓吊橋など3つの吊橋を経て、予定より1時間早く14:35に宿の桃ノ木山の家に到着。檜風呂で汗を流し、ビールを楽しみカツカレーに舌鼓を打った。
桃ノ木山の家
名物のカツカレーを食す
11月1日：この日は日出ヶ岳山頂まで標高差1200m余りの長丁場。大台ヶ原15:30のバスに乗らなくてはならないので、行動9時間を見込んで6:30に出発。七ツ釜滝の絶景を楽しんだのち、身を引締めて崩壊地の難所を通過。滑りやすい岩稜帯を注意しながら光滝、隠滝、与八郎滝と歩を進める。標高が上がると紅葉も色づきを増し渓谷とのコントラストが美しい。七滝最後の堂倉滝で大杉谷に別れを告げ、急登の尾根道に取付く。
七ツ釜滝
常倉滝
美しい瀞と登山道
岩壁の登山道
崩壊地のガレ場を行く
サワグルミの巨木（マザーツリー）
林道と出会う堂倉避難小屋で一息つき、シャクナゲ坂、シャクナゲ平を順調に進んで、13:45に最高峰の日出ヶ岳（1695m）に到着。展望台からは尾鷲湾から熊野灘を見渡せる。大台ヶ原バス停には余裕の14:35に到着し、2日間の山行を終えた。
コミネカエデの紅葉
コミネカエデの落葉
シャクナゲ平
ブナの黄葉
ヒノキの巨木
ミヤコザサの高原とブナ林
日出ヶ岳山頂
尾鷲湾から熊野灘まで展望できる
リーダーの感想
大杉谷は聞きしに勝る美渓であり、紅葉のこの時期、七つの個性的な滝とエメラルドグリーンの水を湛える瀞や釜は特に美しい。とりわけシシ淵の幽玄なたたずまいの素晴らしさは筆舌に尽くし難い。大台ヶ原のブナ林の黄葉も見事だった。また、大杉谷付近の固有種であるホソバノギクやサワグルミとヒノキの巨木に出会えたことも収穫であった。谷筋では岩壁のへつりやガレた崩壊地の通過、スリリングな吊橋があり、尾根道の急登やシャクナゲのトンネル、気持ちの良いミヤコザサの高原と変化に富んだコースも魅力的であった。桃ノ木山の家はロケーションが良く、風呂にも入れて食事も良いが、管理人は愛想がない。天気予報は良い方に外れ、山慣れたメンバーと充実した山行を楽しんだ。
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