icon 丹沢の秘境・遺言棚 icon

2018年11月3日(土)

参加者数:男性3名、女性2名 合計5名

遺言棚 

遺言棚

 

icon コースタイム


11月3日(土) 晴れ

玄倉駐車場7:10-7:35立間大橋-8:10西丹沢県民の森8:25-9:20(852ピーク横)9:30-9:55東沢出合-10:35(950m付近)10:45-10:50水場(丹沢鉱山跡)11:00-11:15東沢乗越11:30-11:45遺言棚12:15-12:35東沢乗越-12:45モチコシノ頭-13:45女郎小屋ノ頭13:55-14:45日向山14:55-15:45女郎小屋沢出合16:05-16:45中ノ沢林道分岐-17:10玄倉駐車場

(行動時間:10時間00分 歩行時間:7時間40分)

icon 山行経過


玄倉林道は通行止めになっている。封鎖されているユーシン方面と道を分け左の中ノ沢林道に下る。青い立間大橋を渡ると処々木の枝や落石が散乱し、土砂が道路に流出している。穴ノ平橋を渡り右に曲がると石棚山方面への登山口がある。装備を整えヘルメットを着用して林道の先に進む。黒いゲートの山側の扉が土砂に埋もれ倒木が横たわっている。倒木を乗り越え5分程歩き林道脇の巻道に入る。ススキの間を抜け斜面に沿って仲ノ沢経路を進むと、以前在った橋が崩れ落ちて無くなっている。トップが断崖を慎重にへつって対岸に渡り後続をスリングで引き上げる。先日の台風24号の影響か山が荒れている。

道路に流出した土砂 

道路に流出した土砂

石棚山登山口 

石棚山登山口

土砂に埋もれたゲート 

土砂に埋もれたゲート

右の脇道から仲ノ沢経路へ

右の脇道から仲ノ沢経路へ

橋が落ちて無くなっていた

橋が落ちて無くなっていた

右下に仲ノ沢を見ながら進み檜林を抜けたところで交わる。左にカーブして大コバ沢を横切り、涸れ沢の斜面をロープでよじ登る。大デッチ沢の急斜面を倒木を乗り越えて登り、二筋の涸れ沢を通過するとケルンの積まれたヒエ畑沢に出る。石ゴロの涸れ沢を斜めに横断し対岸の踏跡を辿る。崩落した斜面をロープに掴まりながらトラバースして通過し、左に折れると踏跡が二つに分かれる。右に下る踏跡を辿り欅平に向う。

大コバ沢

大コバ沢

涸れ沢の斜面をロープで登る

涸れ沢の斜面をロープで登る

大デッチ沢 

大デッチ沢

ケルンの積まれたヒエ畑沢 

ケルンの積まれたヒエ畑沢

右に下って欅平へ 

右に下って欅平へ

大きな倒木の脇を下ってワサビ田跡に降り、ワサビ田跡の下側から小川谷に出る。上流に向って岩ゴロの河原を歩き石積堰堤の前で右の東沢に入る。ナメ滝を右岸から越え、対岸に渉って石英閃緑岩が堆積した左岸を辿る。落葉と緑の苔のコントラストが美しい。沢が直角に左に曲がると滝があり右岸から越える。左岸に渉り大岩の横を抜けると大きな岩に囲まれた空洞が現れる。中は暗い。恐る恐る覗き込むが何もいない。

倒木脇を下降する 

倒木脇を下降する

ワサビ田跡から小川谷へ 

ワサビ田跡から小川谷へ

石積堰堤の手前から東沢へ 

石積堰堤の手前から東沢へ

ナメ滝

ナメ滝

落葉と緑のコントラストが美しい

落葉と緑のコントラストが美しい

滝を右岸から越える

滝を右岸から越える

大岩に囲まれた空洞

大岩に囲まれた空洞

幅広の美しいナメ滝を越え白ザレの崩れ落ちそうな斜面を辿る。湧水口に辿り着くと、ここから先は水が消え涸れ沢となる。丹沢鉱山跡に立ち寄る。入り口にツルハシの頭の部分が刺さっている。その上には丹沢鉱山と書かれた銘板があり、「信玄の隠し金山との伝承あり」と記されている。実際に採掘されていたのは、孔雀石、黄銅鉱、輝銅鉱などで金は採れていなかったらしい。残念ながら水が溜まっていて中には入れなかった。左に大きくカーブしながら進むと正面に東沢乗越の鞍部が見えて来た。いつもは白ザレに足をとられる難所だが、台風で表面が洗われたのか白ザレが適度に固まっていて案外歩き易い。

幅広の美しいナメ滝

幅広の美しいナメ滝

崩れ落ちそうな左岸を進む

崩れ落ちそうな左岸を進む

湧水口

湧水口

丹沢鉱山跡

丹沢鉱山跡

東沢乗越手前の白ザレ

東沢乗越手前の白ザレ

東沢乗越

東沢乗越

東沢乗越の東側斜面を駆け下り同角沢に降り立つ。下流の遺言棚上まで行って落口を覗き込み、左岸の巻道から棚下に降りる。灌木の中の踏跡を下り、ガレ場から棚下に降りると右手に遺言棚が現れた。水量は少ないが三段45mの滝は凛とした気品がある。

斜面をトラバースして同角沢へ 

斜面をトラバースして同角沢へ

同角沢に降り立つ 

同角沢に降り立つ

遺言棚の落口

遺言棚の落口

左の巻道へ

左の巻道へ

ガレ場を下る

ガレ場を下る

丹沢三滝の一つ遺言棚 

丹沢三滝の一つ遺言棚

滝の前で昼食を取り東沢乗越に登り返してモチコシノ頭に向う。モチコシノ頭からは90度方向を変えて女郎小屋ノ頭に向う予定だったがコースミスして持越沢に降りてしまう。持越沢右岸の斜面を駆け上がってコルに乗り、踏跡を辿って女郎小屋ノ頭に向う。ピークを越えて南西に下るとコルが現れた。ネット情報ではキレットの難所となっていたが、案外すんなり通過する。

巻道を登り返す 

巻道を登り返す

持越沢源頭のコル 

持越沢源頭のコル

女郎小屋ノ頭手前のコルを通過 

女郎小屋ノ頭手前のコルを通過

イワシャジン

イワシャジン

モチコシノ頭の紅葉

モチコシノ頭の紅葉

女郎小屋ノ頭から南尾根を辿り920m付近で東側斜面を下って日向山に向う。下降点には赤テープや黄テープの目印があった。地形図にない隠れコルを通過し、なだらかな尾根を進み急斜面を登ると日向山の山頂に辿り着く。山頂には鹿柵が張り巡らされている。鹿柵を乗り越えて南西尾根に向い、有刺鉄線の鹿柵沿いに急斜面を下って行くと女郎小屋沢出合の河原に出た。靴を脱いで玄倉川を渡り、ガレ場から林道に上がる。1時間ほど林道を歩き玄倉駐車場に到着する。

女郎小屋ノ頭 

女郎小屋ノ頭

日向山手前の隠れコル 

日向山手前の隠れコル

鹿柵を越えて日向山山頂へ 

鹿柵を越えて日向山山頂へ

日向山山頂 

日向山山頂

鹿柵沿いに急斜面を下る 

鹿柵沿いに急斜面を下る

女郎小屋沢出合に出る 

女郎小屋沢出合に出る

靴を脱いで玄倉川を渡渉

靴を脱いで玄倉川を渡渉

ガレ場を上がって林道へ

ガレ場を上がって林道へ

 

icon リーダーの感想


遺言棚は、本棚、早戸大滝と並ぶ丹沢三滝の一つ。丹沢の最深部にあり、そこまでの道のりは険しく訪れるときは遺言を残してから行けというのが名前の由来とか。今回は、仲ノ沢経路、東沢と辿ったが、次に来るときは同角沢を登って来たい。その時は、遺言を残しておこう。

 

icon コース


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Tag:丹沢,ハイキング,丹沢登山部
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